PQの亡霊と化した私が成仏するための念仏か何かだと思ってください

 

 

こんにちは。もすこ。です!

「Phantom  Quest」が千穐楽を迎え、アーカイブの視聴期間も終わり絶賛PQの亡霊と化しています。

未だに頭の中ではPQの音楽が日替わりで流れてきますし、魂の4分の1くらいはきっとまだテラ王国にいます。

先日もブログやTwitterで感想やらなにやらを書かせて頂いたのですが、まだまだ書き足りないこともあるのでこうして再び筆を執らせていただきます。(自分のPQロスを紛らわしたいのが本音)

かなり長い上に前に書いたことと重複している部分もあるかと思いますが、ご了承いただけると幸いです。

 

 

※PQのネタバレしかないブログとなっておりますので、お気をつけください。

※観劇したのは、初日・11/11ソワレ・11/12ソワレ・11/13マチネ・11/14マチネ・大千穐楽(全て配信)となります。

※私の記憶を頼りに書いていますので、多々間違い等あるかと思われます。その時にはこっそり教えていただけると幸いです。

※ここに書くことはあくまでも私個人の感想(考察)ですので何卒ご了承ください。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

今回全員分書こうと思ったのですが、凄まじい文章量になりそうなのといつまで経っても書き終わらなそうだったので、私の中の推しバディランキング1位と2位の3人フィーネ・ディアナ・ゼノについて書きました。(本当は全員書きたいことがたくさんあるのですが自分の気力と体力が持ちませんでした…)

 

□フィーネ/ノーチラス

陰キャなフィーネちゃん。でも、ノーチラスであった頃の彼や5年前から帰ってきたフィーネはあまり陰キャという感じがしないなと思いました。(そもそも陰キャの定義って何だろう…)

これはTwitterにも書いたのですが、フィーネが陰キャかどうかというのはバディに依るところが大きいのかなと思います。

ノーチラスとしてゼノとバディを組んでいた頃は、すごく自信家な印象を持ちました。自分の頭脳・知識という武器を存分に発揮している感じ。そしてその武器をしっかり活かせるように支えてくれるゼノというバディ。

5年前から戻ってきたフィーネ(以下フィーネ(傷)とします。)も、5年間の経験があったからかすごく堂々としているように感じました。そしてそんな彼も自分で戻ってきたのではなく、バディであるディアナの幸運のお守りを持ってディアナの公演を見るために帰ってきます。しかもそれは、冒頭で観にいくことを「絶対嫌です」と言い放った公演です。この公演を観ることで、フィーネ(傷)なりにノーチラスとジーニというバディに一区切りつけられてたらいいなと思います。

それからTwitterにも書きましたが、フィーネの1番好きな場面について。5年前から帰ってきたフィーネが「5年はまあまあ長かったけど、ちゃんとここに来れた」という場面。「めっちゃ運気上がったかも」と言いながらチラシを掲げるフィーネ。彼が「めっちゃ」という言葉を使うことに少し違和感を覚えてアーカイブを見直したら、チラシの話をした時にディアナが「めっちゃ運気上がるんだよ!」と話ていて、彼はディアナの言葉をなぞったのかと気がつきました。ディアナの話を聞き流していたようでちゃんと聴いていたんだなと知って、ますますこのバディが愛おしくなりました。

 

それからフィーネを演じた白服さんについて。白服さんは二つ以上名前があるキャラクターを演じることが多いなと思っていました。そしてそれらを見事に演じ分けてしまう。今回、ノーチラス・フィーネ・フィーネ(傷)このどれもが表情の作り方やセリフの言い方が少しずつ違っていて、(衣装の違いに依るところもあるけど)今はどの彼なのかがはっきり分かって本当にすごいなと思いました。

 

□ディアナ

陽キャなディアナくん。自由奔放に振る舞っていてバルト一座やフィーネをふり回していたようだけど、決して人の心の中に土足でズカズカと踏み入ることはしなかったように思います。「うざいくらいに前向き」なディアナ。「ないとは言えない」「あるかもしれない」物語全体を通して彼がいう言葉でしたが、周りも少し呆れつつも「それが彼だもんな」と言わんばかりに認めていました。そして彼の前向きさにすごくいい方向に引っ張られていて、きっと今までもこうして周りに影響を与えてきたんだろうなと思ってますます彼が好きになりました。

千穐楽のエピローグでやっとフィーネから名前を呼んで貰えたディアナ。(懐中時計の件で壊れていた私の涙腺が再起不能になるかと思いました。)いろんな物語において相手の呼び方や名前を呼ばないって割と重要な意味を持つことが多いのですが、PQもそうだったのかなと思った場面でした。ディアナは作中何回もフィーネのことを呼びます。「お兄さん」「フィーネ(ちゃん)」などバリエーションはいくつかありますが。でもフィーネは頑なにディアナの名前を呼びません。ここに二人のバディとしての差が見えるなと思いました。フィーネをバディとして認識しているディアナとそうじゃないフィーネ。でも最後に名前を呼んで貰えたことで、ディアナはやっとバディとして認めて貰えたと思えたのかなとおもいます。

 

そして演じたとみたんについて。とみたんは本当に歌に感情を乗せるのが上手だなと改めて思いました。語るように歌う人だなと。普段、めせもあ。としての歌でもそう思っていたのですが、ミュージカルになるとより一層光るなと思いました。そんなとみたんの歌で今回1番好きだったのは、「Introduction」の「オーバーチュア」です。伸び伸びと楽しそうに歌っている姿が本当にだいすきで、しかもクエストが始まる!というワクワク感がすごく伝わる歌い方でした。

それから「ルーザーズソング」も大好きでした。歌の中でコロコロ変わる声色や負け犬の雄叫び、一緒に踊るバルト一座の2人と途中で参加するフィーネ、そのどれもが可愛くてしばらく自分でも口ずさんでいました。

そして大千穐楽の歌。ここに書くにはあまりに自分の語彙が足りなくて悲しいのですが、本当に最高でした。欲を言うならば、実際に会場に足を運んで生であの歌を感じたかったなと思いました。

 

□ゼノ(ジーニ)

恐らくこの物語の中で、1番複雑で大きな感情を抱えていたであろうゼノ警部。そしてそれを見事に演じ切ったにーちゃんの凄さに脱帽しました。

私が今回、ゼノで引き込まれたのは表情と声色による演技でした。言葉で表現するのも難しそうな感情を表情や声色で表現していて、しかもそれが伝わってくる…。特に1番引き込まれたのは(Twitterにも書きましたが)、半日前のノーチラスを連れ出す時の「やあ」というたった一言のセリフでした。(もちろんその前にあった、ノーチラスが崖に落ちた後から実験の存在に気がつくまでの場面があってこそなのですが)音にするとたった1音(に聞こえる)のセリフに一体どれだけの感情がこもっているのか。そんなゼノとは対照的に実験に成功して嬉しそうな(半日前の)ノーチラス。ここの二人の温度差というか不釣り合いさがまた何とも言えなくて、ここの場面をみては毎回苦しさで泣いていました。

それから懐中時計については大千穐楽のエピローグでやられました。(あれはずるいよ〜)5年前の賭けの勝負がやっとここでつけられたんだなと思いました。そしてそれはゼノにとっても、あの選択に対する一つの区切りがついたのだなと思いました。ここで一点気になるのは、懐中時計を賭けの賞品に出したゼノが要求するものが、あまりにも簡単なことだということです。「結構高かったんだ」と言う割には、自分が要求するものは「そんなのでいいの」と言われるものばかり。ここが自分なりに考えてもなかなか答えがでないままでいます。でもこれがゼノの魅力の一つか〜とも思っています。何回観ても彼については掴みきれていないことが多くて、でもそれでいいかと思わせる魅力がある人だったなと思います。

 

 

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

推敲も何もしないまま勢いで書いてしまったので、誤字やお見苦しい点も多いかと思います。申し訳ないです。

でも久しぶりに物語の考察をして、とっても楽しかったです。観れば観るほど色んな部分が気になって、その日のキャストさんの演技も少しずつ変化していて毎日飽きることなく楽しめる作品でした。

今からDVDと脚本が待ち遠しくてたまりません!!!

 

彼らのこれからの旅路も素敵なものでありますように。Show must go on!

 

2020年11月24日   もすこ。